三月になりました。
広島では「牡蠣は2月まで」と言われるそうですから、少しだけ三月に足を突っ込んだ時期にはなったけれども、牡蠣を食べることにした。
今回は牡蠣飯。
牡蠣の食べ方は、カキフライをはじめいろいろあるけれど、揚げ物をついつい避けてしまった。
それでももちろん、牡蠣飯も十分すぎるほどおいしいので、別に問題はない。
牡蠣飯の作り方
炊き込みご飯は肉や魚で何度も作ったことがあるけれど、中でも牡蠣飯は特殊だと思う。
牡蠣のうまみをご飯に吸わせる必要があるにも関わらず、一緒に炊き込むと牡蠣が縮んでしまう。
そこで、牡蠣を事前に加熱しておき、その煮汁でごはんを炊くことにした。
こうしておけば、牡蠣の身を縮めることなく美味しい牡蠣飯に仕上がるはずだ。
まず鍋に牡蠣と調味料を加える。
調味料は米2カップに対し、
- 酒・・・大さじ4
- 醤油・・大さじ1
で、ちょうどいい味になった。
牡蠣は豪勢に10個使った。
これを火にかけ、牡蠣に十分火が通ったら、身が縮む前に牡蠣を別皿に撤収する。
鍋に汁が残っているから、この汁を米と同量、2カップになるまで出汁を注ぐ。
こうしてできたスープは牡蠣のうまみをたっぷり含んで、とても芳醇な香りを放っている。
これで、ごはんを炊くわけだ。
献立
牡蠣飯
ご飯が炊けて来たら、蒸らしに入る。
蒸らしのタイミングで牡蠣も一緒に入れる。
少し遅れて、青ネギも振り入れる。
青ネギは茶碗によそってから散らしてもいいけれど、ごはんと一緒に蒸らすことでカドが取れて、一体感が出るのでそうするのが個人的な好みだ。
味噌汁
牡蠣飯に使った出汁の余りをそのまま使って、味噌汁を作る。
具は白菜と玉ねぎ、わかめ。
冷蔵庫にあった野菜をなんとなく入れただけで、いつもの味だ。
梅と大葉の冷ややっこ
味が強い牡蠣飯を献立の中心に据えるから、副菜はあっさりした冷ややっこにした。
ただ、ねぎは牡蠣飯に混ぜ込みたかったので、豆腐に青ネギを散らすのは芸がなく感じた。
そこで、梅干しと大葉を、薬味に添えた。
ししゃもを焼く
ししゃもは結構使いどころに迷う。
夕飯のメインとしては、ししゃもはなんだか頼りない。
美味しいんだけど、おつまみか朝ごはんくらいにしか出番がない。
だが今回は、メインは牡蠣ご飯。
ししゃもを焼いても、ししゃもに重い荷を背負わせずに済むはずだ。
だからここぞとばかりに出番を与えた。
メインには使いづらいけど、本当はししゃも、好きなんだよね。