伊崎ごはん
冷凍うどんが安いから、休日の昼などはうどんで済ますことがある。
冷蔵用のうどんなら焼うどんなども簡単だが、冷凍うどんで焼うどんを作るとなると一度茹でて解凍するか、簡単に済ますにしてもレンジで温める必要が出てくるから、やはりかけうどんが便利だろう。
そこで、なんてことないただのかけうどんを食べた。
作り方は至ってシンプル。
冷凍うどんを表示時間通り湯がいて湯を切ったのち、器に盛る。そこに、うどんつゆを注げば完成である。
このうどんつゆは、かつおと昆布の合わせ出汁に醤油、味醂を加え、煮切ったものである。甘くないうどんを好む人は味醂は必要ない。醤油を味見しながら加えるだけである。
「出汁を引く」というひと手間が面倒な人には面倒かもしれないが、丁寧に引いた出汁は香りがいい。味は、最近のよくできた顆粒出汁ならそこまで遅れを取らないと思うが、この出汁の滋味深い香りは自前の出汁ならではだと思う。
家庭で出汁を引くべきか
顆粒出汁は便利
最近は、鰹節や昆布からではなく顆粒だしで出汁を取る家庭が多いようだ。
確かに顆粒だしは保存も効き、値段も安く、また粉末タイプのため使い勝手はいいだろう。
異常に値段の安い商品を除けば、健康を害するような添加物が一切入っていないものも市場にはある。
だから顆粒出汁を使用することは合理的で賢い選択肢ではないかと思う。
特に、忙しい共働きの家族や家事を一人でこなす一人暮らしの人には今や必須の調味料かもしれない。
顆粒出汁ではなく煮干しを使う
伊崎は市販の顆粒出汁は使わない。使う必要がないからだ。
今回は出汁をとるのに鰹節を削ったが、鰹節は削られたものを買うのは顆粒出汁に比べて高いし、一節買えば安いけれども削って使うには専用の道具がいる。
鰹節に限って言えば、「費用が安い」「手間がかからない」の2点で優れているのは圧倒的に顆粒出汁だと思う。
然し、長い日本の歴史の中で発達してきたのは何も鰹節だけではない。
一人暮らしに是非使って欲しいのが「煮干し」だ。
毎日使っても問題ないほど値段も安く、栄養価もお墨付きで、しかも出汁をとった煮干しはそのままおかずになる。作る過程で鍋に入れるだけだから、顆粒出汁と手間は変わらない。
それなのに、煮干しを入れるだけで食べ応えは増し、一人暮らしに不足しがちな栄養を補うことができる。
煮干しを使うようになれば、むしろ顆粒出汁を使うメリットは少ないと思う。
そして、普段煮干しで済ますようになれば、雑煮やうどん、おせちなど、特別出汁に拘りたいときに自分で引いた鰹節の出汁を使うようになる。(一人暮らしでおせちを作る人は多くないとは思うが・・・)
まとめ
自前の鰹出汁は、顆粒出汁とは比べ物にならないほどおいしい。
けれど、普段顆粒出汁を使っている人が、特別な日だけ鰹節を削ろうとはしないだろう。そのまま普段通り顆粒出汁を使うと思う。
だけど、それはあまりにも勿体ない。
「普段使い用の煮干し出汁」+「たまに手間をかける鰹節」の使い分けが、最もいいと思う。